活性酸素に代表されるフリーラジカルは、体内の不安定になった原子や分子のことで、強い酸化力ををもっています。
活性酸素は、本来、体内に侵入した細菌やウイルスなどの感染症から身体を守るために、白血球がつくりだす物質で、食事や運動、睡眠など通常の生活をしていても発生するものです。
ただし、強いストレスや激しい運動、大気汚染などの悪い環境によって過剰に発生し、体内の細胞を酸化させます。これにより、皮膚や内臓、骨などのさまざまな組織にダメージを与え、老化や生活習慣病などにつながるといわれています。
肌においてはコラーゲンが犠牲になり、肌の弾力性は失われ、しわやたるみをつくります。
このような過剰な活性酸素を抑制し無害にする働きをするのが抗酸化物質です。抗酸化物質は細胞が酸化するのを遅らせてくれます。
体内で作られる酵素と体外から摂り入れる抗酸化物質があります。
抗酸化物質の主なものは、ベータ・カロチン、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンA、セレニウム、亜鉛などです。特にベータ・カロチン、ビタミンC、ビタミンEの3つには相乗効果があり一緒に摂ると最も効果があるといわれています。
年齢を重ねるにつれ、抗酸化物質を体内でつくる力は衰えていきます。
最近では、活性酸素は老化に関与していないという研究発表もなされており、活性酸素と体内の酸化、老化の関係性のさらなる研究が待たれるところです。